2012年 11/29 大宮ソニックシティ 大ホール BEING LEGEND LIVE TOUR 2012:FIELD OF VIEW/近藤房之助+宇徳敬子/DEEN/ T-BOLAN

http://beinggiza.com/beinglegend/index.html


この公演、事前情報でいろいろ判明していることがあります。



・セトリ
なんと、全部固定なんですよw
と言っても、全ての公演のセトリをチェックしたわけではないですが、
いくつかチェックしたところ、基本同じなんですよ。

今回の公演は、B.B.QUEENSのところが、
B.B.クィーンズ with Mi-Ke(宇徳敬子)」表記

近藤房之助(B.B.クィーンズ)+宇徳敬子(Mi-Ke) 」表記
の2パターンあり、その部分だけセトリが違いますが、
他はぜーんぶ一緒。
まあ、予習する分には楽ですが、
「一体何やるんだろう…?」というワクワク感が無くなるのは
かなりのデメリットです。
俺にとってはこの固定セトリはマイナスの方が大きいなあ…



・メンバー
先ほどのB.B.QUEENSもそうですが、
FIELD OF VIEWも会場によってメンバーが違い、
浅岡さんだけの会場もあれば、元メンバーが4人揃う会場もあり、
どの会場で誰が揃うかが公開されてます。
まあ、俺はメンバーに関心が無いのでどうでもいいですが、
単に面白いなー、と。
さすがに浅岡さんがいない、という会場はありませんw



・ラストの大宮公演2days
この大宮公演限定のセトリ変更や特典があり、
それが事前(1週間くらい前)に公開されてます。
その変更とは

FIELD OF VIEWのメドレーの中で『Beautiful Days』から『セピア』に変更
いらねー!!!
『Beautiful Days』の方がまだ馴染みあるよ!
『セピア』なんてカップリングだもんなー。
A面がいい曲のカップリングなんて聞かないもんなー。


DEEN宇徳敬子によるスペシャル・コラボ『未来のmemories』が演奏されます!
いらねー!
ていうかしらねーしこの曲w
一応youtubeで聞いてみたけど、別になあ…


○グッズで1000円以上買うと、印刷されたサイン色紙が付いてくる
これはいいね!
正直グッズは全スルーの予定でしたが、
これを聞いて俄然買う気が出ました。
「この公演だけの限定商品!」みたいなのに弱いんですよねー。
せっかくだからゲットしておこう、と。




客入りは2階の前までは埋まっていますが、
後ろはガラッガラです
(公演中の休憩時間にわざわざ見に行ったw)



開演前のBGMは往年のビーイングヒット曲のイントロだけが
どんどん流れます。
たまーにイントロ+間奏だったり、曲中がインストで流れたりするのですが、
法則性は不明。
とりあえず『I FEEL DOWN』と『LOOKING FOR THE TRUTH』が
イントロ+間奏仕様だったので、ひと手間かかってる感でアゲ。
『SPIRITS』と『LOOKING FOR THE TRUTH』までは分かっても、
『I FEEL DOWN』までかかるとは思わなかったしさー。





定刻通り開演。

おどるポンポコリンのヒットがJ-ROCKの歴史を変えた的Vから、
往年のヒット曲のサビがPV&簡単な紹介文と一緒に次々と紹介。
こういうのは何度見てもアガってしまいます。


そしてあの伝説が今夜終結!みたいな感じでステージの幕が下りて、
FOVの『突然』が突然始まる、という趣向。

セトリは

01. 突然
02. ドキッ
03. Dreams  ★03〜06はメドレー
04. 青い傘で          
05. この街で君と暮らしたい
06. セピア
07. Last Good-bye
08. DAN DAN 心魅かれてく
09. 君がいたから


な感じ。
今回のライブはいろんなアーティストが出る関係上、
どうしても1アーティストあたりの出演は短めで、
ボリューム不足が懸念されますが、
FOVはセトリで見る以上にボリュームあったなー。

メドレーはサビだけだったりAメロからサビまでだったり様々だけど
『青い傘で』がサビだけだったのはちょっと残念かな。
『セピア』とか長くなくていいからさーw



浅岡さんの完成度は事前に分かっていた事だが、
ボーカルの安定度は全出場者NO1と言えたし、
ステージ上でのおちゃめな立ち振る舞いとか、
「あぁ…俺この人のこういう部分をFOV活動全盛期に知っていたらもっとファンになっていたんじゃないか?」
と思ってしまうほど。
広瀬香美は当時「イメージが崩れるからあんまりしゃべるな」と言われてたらしいが、
浅岡さんもそんな事言われてたんじゃないかな?もしかしたら。

まあ、今となっては「おもしろtwitterおじさん」って感じなんだけどさw

もちろんおちゃめなだけじゃない。
ビシッとした動きはFOVといえば!なスーツの衣装並みに決まっています。
頻繁に水飲んでたのはちょっと気になったけど。


そしてやはり噛みしめ甲斐があるのは楽曲のクオリティでしょう。
ヒット曲=名曲とは言いたくないですが、
ヒット曲の数々を聞いてると、ホントに良く出来ていて、
散々CDで聞いてきた曲もいちいち感動してしまう。



最後のメンバー紹介で衝撃が。

FOVのジャケ写で、眼鏡で変なロンゲのちょっと顔が丸めの人いたの覚えてない?
ジャケ写でも端っこの方に映っていて肩身が狭そうで、
「この人はルナシーで言う真矢ポジションなんだろうなー」とか
勝手に思ってたら、いつの間にかいなくなってて
「あーやっぱ居づらくなっちゃったのかなー」とか勝手に思ってたんだけど、
その人が今回キーボード弾いてたんですよ。
「へー、あの人、キーボードだったんだー!」とか思って。



それとは別に、J-POP的作家の中で
安部潤」って名前を良く目にするようになって覚えて。
その人が元FOVって知るのは2005〜2007年とかそれくらいの出来事。
「え?元FOVなの!?意外!!!」と思える位繋がらなくて。



なので、俺の中のFOVのメンバーは
・浅岡さん
・真矢っぽい人
安部潤
・その他
という認識だったのですが、
メンバー紹介で

真矢っぽい人=安部潤

という事が分かり、おったまげてしまったwww
あの数々の編曲やらを手がけた安部潤が…なんかイメージと違う…
まあ、おかげで、二度と忘れないでしょうw






FOVが終わると10分ばかり休憩。
休憩中は相変わらずのヒット曲BGM。
この間に転換ですが、T-BOLANまでは大きな動きはありません。
基本的に楽器は共用です。




お次はBBQ…というより、
近藤房之助(B.B.クィーンズ)+宇徳敬子(Mi-Ke)」です。
増崎さんはいらっしゃってるので、BBQマイナス坪倉って感じです。


まず、読めないのがメインである宇徳のファン層。
今回の客層は6:4で女性が多い。
もしかしたら5:5かもしれないし、7:3で女性が多いかもしれない。
間をとって6:4って感じ。
けど、歓声だけ見れば、FOVやT-BOLANといったイケメンどころが多いせいか、
8:2か9:1くらいで女性が目立つんですよ。
20代っぽい若い人も女性の方が目立つし。


そんな中でBBQや宇徳ってどうなんだろう…と思っていましたが、
他のアーティストほどじゃないにせよ、出てきただけで結構な歓声!
まずは宇徳+増崎+サポメン3人で

想い出の九十九里浜
ブルーライト ヨコスカ
白い2白いサンゴ礁

のメドレー。
特に九十九里浜は反応も良く、サビのフリコピする人多数!!!
俺全然しらねーぞw

サポメン(キーボード、ドラム、ベース)はFOVと一緒。
つまり安部潤達がまた演奏しているわけです。
そりゃ一番手がFOVになるよなー。
ちなみにスーツは脱いでますw


宇徳はちょっと濃い目のメイクな気もしますが、
爆笑問題をはじめ、
メディア出演のたびに言われているルックスの良さは十分に発揮。
ビーイング特有の表情の薄さ&品のよさもありつつ、
増崎さんの肩に手をやったりしながら歌う様は
雰囲気があって非常に良いです。


で、当たり障りの無い(もう忘れたw)MCを挟んで、
インチキオジサン登場!と
近藤を呼び込みます。
金ぴかの派手派手しい格好で登場した近藤と宇徳で
『Good-by morning』。

そして『しょげないでよBaby』。
セトリをチェックしたときは「何で数あるBBQの中でコレなんだろう…」と
思っていましたが、近藤ソロ楽曲だから、当然といえば当然なんですよねw

近藤の歌い方がマイクを激しく動かす歌い方で、
マイクが口元から離れると当然声が聞こえず、
まばらな感じで面白かったですw
いやー激しいなー、と。


何で数ある宇徳楽曲からコレなんだろう…という
『まぶしい人』を挟んで、
最後はコレしかありません、
『おどるポンポコリン』!



ここで書き割りの坪倉がどこからともなく登場。
坪倉がいないので、メインボーカルは宇徳が取るのかと思いきや、
宇徳はコーラスに徹します。
ボーカルはCD音源なのか事前収録なのか分かりませんが、
坪倉ボーカルが流れる仕組み。
これまた九十九里浜以上のサビの振り付けがあり、
なかなか覚えるのが大変でした。

坪倉の書き割りを宇徳が抱えて退場。
10分くらいの休憩を挟んで、次はDEEN



公開セトリ+αはこんな感じ。


 01. このまま君だけを奪い去りたい
 02. 瞳そらさないで  ★02〜06はメドレー
 03. 未来のために
 04. ひとりじゃない
 05. 夢であるように
 06. 翼を広げて
 07. 心から君が好き〜マリアージュ
 08.  未来のmemories



メドレー箇所も曲によっては結構なボリュームだったり、
メドレー特有の物足りなさもそんなに感じなかったかな。
5曲も続けてメドレーやったっけ?という印象なんだがw



予想通り旧曲はキーを下げての演奏(新曲は分かりませんw)。
この人、ずーっと言われるんだろうな…
キーが下がってるから曲が始まっても
「アレ?何の曲だっけ?」とか思っちゃうし、
音程が取れてるんだか取れてないんだか微妙に思っちゃうし。



しかもメドレーの繋ぎが、

瞳そらさないで』…フルコーラスかと思われるほどたっぷり演奏し、
最後の「もう一度」の転調で上がるところで次の曲へ

『翼を広げて』…終わりの方の転調で上がってサビの繰り返しの箇所で、
マイクを客席に向けて自分は歌わない

となっており、そこまでしてキーが上がる所で歌いたく無いのか、と
思ってしまいましたw



ついでに『このまま君だけを奪い去りたい』では
「奪い去りたい」の箇所が「おーヴぁいーさーりーたーいー」みたいに、
ちょっとアレンジを効かせた歌い方も気になりました。
他にもちょっとディレイ気味の所があったかな?



つい最近プリプリが「当時の曲をそのままのアレンジで再現する事」に
こだわりを見せ、このライブ自体、当時の伝説の曲をやる、という意図だろうし、
FOVもしっかりそれが出来ていた事を考えると、
ちょっぴり「なんだかなー」という気になってしまいます。
まあ、それが現役のバンド、という存在感にも繋がっているとは思いましたが。



メンバー3人が前の方で演奏し、サポメンは引き続きFOVの人達が務めます。
MCでは3人ともそれぞれしゃべる機会があり、
現役バンドらしい雰囲気と
DEENってこんな感じなんだー」というのが分かって良かったです。
特にギターの人が見た目も若くヤンチャなノリだったので、
てっきりメンバーチェンジとかで2000年以降に加入した若手かと思いきや、
2代目ギタリストであるものの、初期から活動してる人と知ってビックリ。
キャラも三者三様で見ていて楽しかったです。



最近の曲である『心から君が好き〜マリアージュ〜』は、
サポメン無しで三人の音だけで作ったアルバムの曲らしく、
3人だけで演奏。

そして『未来のmemories』で宇徳さんが登場、サポメンと共に演奏。
池森さんはMCでこの曲を、デュエット曲のスタンダードになって欲しいと、
やたらプッシュ。
そして二人で見つめ合って歌う…という事はあまり無く、
宇徳が池森の方向いてるけど、池森は客席の方を向いて歌うというのが
若干気になったり。




ここで客電も点いて、15分ほどの長い休憩。
メインのT-BOLANに向けてステージ上の楽器も一新です。
この時点で21:10くらいになっていたような…



いよいよトリのT-BOLAN
聞いた事の無いゆっくりした雰囲気の曲が流れ、
ズバーンと明るくなると、いつの間にかメンバーが所定の位置にいて
1曲目の『泥だらけのエピローグ』が始まるわけですが…


ちょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜カッコいい!!!!!!!!!!!!!


基本的に俺の評価って、
「期待通り、予想通り」じゃ満足しないんですよ。
まあ、そうだろうな、普通だなって思っちゃう。
「期待以上、予想外」だったりすると、w(゜o゜)w オオー!と思えるのよ。

で、T-BOLANは一番期待してなかった。

今回の面子で見たい聞きたいと思っていたのはFOVとDEEN

BBQは「BBQ=ポンポコリン」って感じで聞く気しなかったし、
『ギンギラパラダイス』やはじめてのおつかいの曲とか耳馴染みのある曲も多いけど、
それらを音源所有してちゃんと聞こう、という気にもなれないし、
スルーの対象でした。

けど、今回音源所有して聞いてみたら
「あれ、思ったよりいい」
「聞いてないのは勿体無い」という印象で、
女性ボーカル好きという事もあり、見たい聞きたい欲求は
FOVほどでは無いにしろ高まっていきました。


で、T-BOLAN
彼らの代表曲の多くは、俺が音楽にハマり始める1994年以前。
それ以降の曲はヒットチャートにも上位にランクインし、
当然知ってはいるものの、
DEENやFOVの名曲に比べるとそこまで好きにはなれませんでした。
後に1994年以前の代表曲も中古で買うけど、
やっぱりそんなにひっかからなかったし。
加えて爽やか系のDEEN、FOVと比べると、
ゴリゴリロック臭の強いT-BOLANは存在自体が好みから外れていました。
そして、俺の大大大好きな『マリア』がセトリから外れているのも萎え要素。



そんなわけで、T-BOLANには一番期待しておらず、
そんな連中が今回のメインに据えられている、というのは不安材料でもありました。



しかし、登場して痺れました。
まずはセンターに位置するボーカルの森友。
もう何だか分からないくらいぐにゃんぐにゃん動きまくって、
いちいち分かりやすいカッコいいポーズを決めている。
常にどちらかの足がまっすぐならもう片方の足はちょっと曲がってたりとか…
何となく一昔前だったり、古い気もするのですが、
それでもカッコいい。決まっている。
一回りしてカッコいい気もするし、ストレートにカッコいい気もする。


で、その後ろに控えるドラマー。
これが中居正広に似てる!
中居をガタイ良くしたというか太らせたような感じで、
めっちゃいい笑顔、表情で演奏している!
あの笑顔だけで相当惹き付けられるものがあります。


向かって右にはギター。
印象としては侍。
何て言っていいのかなー。
侍が構えるみたいな、ちょっとかがんだ感じの姿勢をよくするんですよ。
そしてその表情、顔のカッコよさと迫力。
特に眼光の鋭さが印象的で、その顔と姿勢で
分かりやすい「侍」というカッコよさを引き出している。


向かって左はベース。
これが…うって変わって超地味www
動きも少なく正面というよりステージの袖の方を向いてるので、
俺の座席からは表情すら良く見えない。
でも…これが許せちゃうんですよねー。
それも一つの個性として捉える事が出来る。
ベース=地味、というのもまあ分かりやすいし。




そしてその個性的な4人が織り成すステージング…
これがカッコいい。
バンドとしての存在感。
誰か一人欠けても成立しないような、その個性、その4人。
もう曲がどうこうじゃない。
サポメンもいないバンドとしてのこの4人がいいなー、と素直に思えた。
特に森友の動きは
「誰かモノマネして欲しい!そしたら絶対にウケるって!」と思えるほど
(やってる芸人さん、もしかしたらいるのかな?)。

全く期待していなかった。
メンバーの事も全然知らなかった。
歌番組で見ても、それほど興味が無いから印象に残らなかった。
そんな無知さ加減が逆に大きな衝撃となって俺に好印象を与えてくれたのです。
もうここまでカッコいいと「T-BOLAN」という名前すらカッコよく思えて
思わずボランボラン呟いてしまいたくなるほど。
俺の中の乙女が「キャーめちゃくちゃにしてー!」と叫びたくなってしまうほど。



公開セトリは


01. 泥だらけのエピローグ
02. じれったい愛
03. Bye For Now
04. LOVE
05. SHAKE IT
06. 傷だらけを抱きしめて
07. My life is My way
Encore
01. 離したくはない
02. Heart of Gold




一部ピアノが印象的な曲がありますが、
どうやって音出してるかは不明。
まあ、ステージ外でマニピュレーターが出してるとかじゃないかな?


基本的にキーは下がってます。
そして、森友のボーカルも、最初の方は安定していたものの、
だんだん声が出てなかったり辛そうだったり…
けど、ロッカーっぽい勢いとカッコよさで割とカバーは出来てると思います。
また、バラードなどの聞かせる系は、しっかり歌えていたと思います。

『SHAKE IT』は原キーだったけど、
Bメロで原キーの下のキーで歌っていたのは驚きましたw


MCはほとんど無く、どんどん曲をやってくれるのもアゲ。
ただ、アンコールでかなり長いMCが。
再結成に至った経緯を、簡潔に言おうと思えば言えるのに、
あえて長くしゃべった感のあるMC。
けど、これも味があるし、T-BOLANの事情は良く知らないけど、
やはり、「4人で集まる→バンドとしての存在感」みたいなのが感じられて
いいんだよなー。


そして、そのMCで、来年の単独ライブ開催の発表。
俺は行ってみたいと思いました。
まあ、場所によるが、座席じゃなくライブハウスだったらかなり行きたい。
『マリア』を生で聞きたい、
このバンドでライブハウスで盛り上がりたい。
もっとカッコいい所を見てみたい。
もっと色んな曲を見てみたい。
そんなのが純粋な欲求として生まれてきました
(来年どう思ってるか分かりませんがw)。



このライブはサイリウム禁止なのだが、T-BOLANの時だけOKで、
物販でもT-BOLAN公式サイリウムがあるのに、
使うポイントが明確でないのか、ほとんど使ってる人がいなかったなー。
アンコールで振っている人がいたくらい。



そんな所で終わりです。
まさか22時オーバーのボリュームとは思いませんでした。
まあ、ボリュームはあった方がいいからね!