2014年 2/8 静岡インザライフ『「K-mix開局30周年記念 Jungle Smile コンサート「再会」』:Jungle Smile

ホールに入ると木のいい匂いが鼻をつきます。
そして、思ったより狭い!
いわゆる街の文化会館的なものを想像してましたが、
形は似ているものの、それより遥かにコンパクト。
俺は7列目だったので「結構前の方だなー」とか思っていたのですが、
どっちかというと後ろの方でしたw
それでも会場自体の狭さもあって、最後方でも十分楽しめそうな距離感。
二階は微妙ですが…



客層はバラバラ。
20代の綺麗なねーちゃんもいて
「こんな人がジャンスマ聞くの?」とか思ったら、
50〜60代のお年を召した男性もいたり。



開演時間の19時を過ぎた頃、暗転していよいよ始まる…!
という直前に、後ろの方が派手にドリンクをこぼして、
「いや、そんなのに構ってられない…集中集中!」とか思いつつ、
気を取られた状態の中、バンドメンバーが次々と入ってきて、
いつの間にやらジャンスマの2人もステージに。


そして始まった1曲目は…『片思い』!!!
早速この名曲を生で聞ける事実に感動します。

相変わらずの歌声はもちろんですが、やはり外見にも目がいってしまいます。
イクノフって小さいイメージがあったのですが、
なんか大きく見えたんだよなー。
そして格好がワンピースなんだけど…
この大きさとこの格好…ひょっとして妊娠してるの?!
とか思わせるんだよなー。

気がついたらイクノフは結婚してました。
調べたら去年の夏に。
なので、妊娠しててもおかしくはないのでは…
何で発表しないのかわかんないけど、
安定期がどうとか、色々理由があるんじゃないか?とか
勝手に思ってしまいます。
もちろん全くの検討違いな可能性も高いでしょう。


2011年のイベントで見た時は「可愛い!」という印象がありましたが、
その時よりは衰えた(老けた?)印象もw
やはり結婚したことで生活臭がにじみ出たのかなー、という解釈。



そしてなんと裸足です。
「あ、そういや裸足で歌うキャラなんだっけ?」とか思いつつ、
そういうのが似合うキャラだから、
素直に納得していたが、後のMCで
「用意していた靴を忘れてきた」という事実が発覚w
靴が無いから裸足で、ってのも凄いけどw
だって会場まで裸足で来たわけじゃないんだしさ。


『片思い』が終わり、会場からの拍手と
「おかえりー!」みたいな歓声…
鳴り止まない拍手にのっけから後ろを向いて泣き出すイクノフw
いやー、こういうのがいちいちイクノフしてていいんだよなー。
「10年経ってウソ泣きを覚えました」みたいな事言って、
「えっ!?ウソ泣きなの?!イクノフのキャラからしてそれはあり得ない…けど…まさか…」
と疑心暗鬼にもなりましたが、
後にもちょいちょい泣いたりして、ウソ泣きなわけないよなー、
と安心したりしてw




○セトリ

片思い
白い恋人
冒険

初恋
風をおこそう
おなじ星
(ここまで50分)


トークコーナー(20分)


ランドセル
思春期
抱きしめたい

理由は要らない
翔べ!イカロス
流星スペクタクル


アンコール

恐竜のヘリコプター
翔べ!イカロス
おなじ星



最初の6曲は、惜しげもなくシングルばかりを次々と
(と思ったけど『初恋』はカップリングか…まあ、シングルバージョンあるからw)。
聞きたい曲、名曲ばかりです。
このパートはイクノフも久々のライブなんだ!と
ハッピーな気持ちで楽しげに歌っている印象。

トークコーナーを挟んでの『ランドセル』からは、
ジャンスマの魅力の一つでもある、内面をえぐるような歌詞を
表現するパート。
ライブDVDのような(昔のライブのような)激しさは無いものの、
目をつむったような表情で序盤と明らかに違う雰囲気を出してました。


『理由は要らない』からは新曲パート、とでも言うべきか。
『流星スペクタクル』と連続でやると思ったので、
まさかイカロスが挟まるとは思いませんでした。


アンコールの選曲は後述。
ライブ全体の時間は2時間10分くらいかな?



○バンドメンバー
まず驚いたのはゐさおちゃん。
なんとキーボードを弾いてます。
そもそもゐさおちゃんの担当楽器をはっきりと認識していたわけじゃないけど、
ギターの印象が強かったので、「キーボードもいけるの?!」って感じで驚きました。
もちろんコーラスもバッチリです。
ちなみにノードとかいうキーボードらしいです。


ギターの方はイクノフ曰く「唯一のイケメン」。
一緒にやるのはナントカという曲のPV以来だそうです。
『祈り』だったかな?『16歳』だった気も…


パーカッションは益田和嘉子という方。
バンドメンバーに女性が加わるのは初めての事なんだとか。
この方がツボだった!

まず俺の席が良かった。
パーカッションの位置はイクノフの真後ろ。
ど正面の席だったらイクノフに隠れて見えないところだが、
正面からちょいとずれた俺の席からは、
イクノフのすぐ隣で彼女の演奏する様子が見える。

そして、彼女はドラムではなくパーカッションだ。
カホン、コンガ、木琴っぽいやつ、
手で叩くシンバル、キラキラキラーンと鳴らすやつ、
波の音を表現するかのような木の塊みたいなやつ等等…
様々な楽器を演奏して様々な音を出す。
それがとても聞いていて楽しくて、聞きごたえがあって、
見ていても楽しくて、素晴らしかった。
ジャンスマにドラムではなくパーカッション、
という事自体も珍しいっぽい。


ベースはよくあるベースじゃなく、
コントラバスウッドベース
とにかくでかいやつです。



最後にウクレレはヤマウチタケシという方。
ウクレレの出番は

初恋
風をおこそう
おなじ星

とアンコールのみ。
ヤマウチさんとやらは、
もともとベースでジャンスマにも深く関わっていたそうですが、
2010年よりウクレレを始めたらしく、
スカイプでのウクレレレッスンの告知チラシも配られてました。
登場回数は少ないものの、ジャンスマとの仲の良さ、深さを
要所要所のトークで発揮していたように感じました。

ウクレレというと夏のイメージがありますが、
登場して演奏する最初の曲が『初恋』という冬の曲。
果たしてどうなるか…と思いきや、
イントロの印象的なメロディーをウクレレで繊細かつ美しく表現していて
度肝を抜かれました。



そんなバンドメンバーが織り成す演奏が素晴らしく良く、
それを聞くだけでも十分楽しめた。
バンドならではのアレンジが全部嫌じゃないんだよなー。
それぞれに聞き応えがあって、音の深さみたいなのに耳を傾ける事が出来て、
「良質の音楽を聴いてる感」みたいなのが良かった。

思えば俺の行ってるライブなんて、
MOSAIC.WAVはバンドが加わった所で、
原曲に+αされるだけでそんなに違わないし、アイドル系はもともとの音だし、
ロック系は激しさは増すものの、アレンジそのものが大きく変わるわけでもないし。
こういう音の楽しみ方が出来るライブって久しく行ってなかったから、
そういう意味でも新鮮でした。
あーでも『風をおこそう』はちょっと気になったかもしれませんw
アレは原曲のイメージの強さと
ライブDVDのラテンだかボサノバだかのアレンジのイメージの強さがケンカして、
どっちとも言えない何とも言えない(ていうか既に覚えて無い)
感じだったと思いますw





トークコーナー
中央にテーブルが置かれ(椅子は…あったっけ?忘れましたw)、
ラジオ「のほほん喫茶」でイクノフがウェイトレス役だった事に触れつつ、
イクノフが入れてくれたお茶を飲みながらのトーク
茶器はイクノフが家から持参したものだったと思います。




・佐村河内さんの話
『おなじ星』が終わって、暗転の中、
トークコーナー用のテーブルがセッティングされます。
そしてその暗闇の状態で、ゐさおちゃんからの第一声
「どうよあの作曲家(ゴーストライターだったかな?)」で、会場爆笑。
そしてライトがついて、話を始める二人。
「俺も曲書いたことない」
「私も詩を書いたことない」みたいな軽口を叩いたり。

イクノフが新垣さんを
テリー伊藤に似ている」と言った後、
「太田さんの嫁に似ている」と言ってて、
ピンと来る来ない以前に、新垣さんの顔はもちろん、
そんなに表に出ない太田さんの奥さんの顔を
浮世離れしたイクノフが認識している事に驚きました。

ちなみに俺のマイミクも
新垣隆太田光の嫁に似てる。」とツイートしてたので、
この似てる説は信憑性あるものだと思われますw




限界集落の話
今回のトークのメインというか、一番印象に残っている話。
限界集落に住んでるらしいじゃん」というゐさおちゃんのフリから
始まったこの話。
イクノフは妙高市に住んでる事は有名でしたが、
「市」である以上、都会とまではいかないまでも、
限界集落、って事は無いんじゃない?とか思っていたが、
話を聞いてみると、凄い生活環境だった!


ネットで調べると、妙高市の南東部にある上小沢、という
集落に住んでるイクノフ夫妻↓
http://namainch.jimdo.com/%E3%81%AA%E3%81%BE%E3%81%84%E3%82%93%E3%81%A1/


その地域の30代の夫婦がイクノフ夫婦しかいない。
この時点で驚いたが、その次の発言がもっともっと驚いた。

「その次(に若い)夫婦は?」
「…61歳の夫婦」

なんと、40代50代をすっ飛ばして、30代の次がいきなり60代という限界っぷり!
そんなお年寄りばかりの集落でイクノフはモテモテで
「俺の彼女だ」
「いやいや俺の彼女だ」
みたいな事を言われてるらしい。


色々話を聞くと、どうやらこの田舎での質素な暮らしは、
旦那さんの意向っぽいんだよなー。
家にはガスが無く薪を割って生活してるらしいんだけど、
それも旦那さんの意向らしいし。
ちなみに冬場はカセットコンロを使ってるらしいw


さらには今日着ている衣装も、
イクノフが旦那に内緒でこそこそとネットで注文したらしい。
何故内緒なのかというと
「旦那さんは無駄なゴミが出るのを嫌うため」という事らしい
(カセットコンロは再利用出来るからOKなんだとか)。
そうやって注文した衣装、わざわざ送り先を家ではなく実家にしてまで
注文したのに、実家への郵便物は転送して家に送る手続きをしてたので、
結局家に送られてきて、ばれるという話w


コンビニは当然無い。
自販機は冬以外(雪で埋もれるから?)一個だけあるw
(宿泊施設があって、そこにあるらしい)


こんな生活環境で暮らしてるイクノフ…
浮世離れした人だなーとは思ってたけど、
ホントに浮世から離れた生活送ってるとは思わなかったwww

様々な衝撃的事実を受けて、ゐさおちゃんが事あるごとに
「ゲンカイ♪」と言ってトークのオチに使ってました。




・荷物が届かない
あいにくの天気のため、SOLD OUTで当日券も無しだけど、
若干の空席もある会場。
しかし、雪の被害はお客さんだけでは無かった!

会場の座席にはゐさおちゃんの告知チラシ2枚と、
前述のヤマウチさんのスカイプウクレレレッスンのチラシが
1枚置いてます。
けど、ホントはここにイクノフの告知チラシも置く予定だった…
が、雪のため、荷物が山梨で足止めを食らって届かなかった、とのこと。
そのチラシはイクノフ個人の宣伝とは別に、
妙高のイベントなんかのチラシもあり、
妙高市の方から「告知してくれ」と結構お願いされたものもあり、
それを宣伝出来ないのを残念がっていました。



さらには旦那さんと協力して作った
「ジャングルス米ル」という米を物販用に40セット用意したのだが、
それもまるまる届かなかった、とのこと。
「この米どうしよ〜」と悲観していましたが、
後日ネット通販でめでたく完売した模様。



・今回のライブ、大々的に「12年ぶり」と告知しているが、
よくよく数えたら「14年ぶり」だったらしいw


・「そろそろ曲行こうぜ」とゐさおちゃんがシメにかかると
「え〜もっと話そうよ〜」と言っていたイクノフが印象的。





○照明
印象的だったのが、両サイドから強いライトがイクノフを照らし、
歌っているイクノフの影が大きく横の壁に映し出されていたのが
凄くよかったです。
あと、『思春期』の間奏あたりで赤い照明に照らされたのは、
生理の血なのかなー、とw




○『冒険』
あの印象的なピポパポした音や、ストリングスのイントロは無し。
一瞬「何の曲?」と思うが、
すぐに『冒険』と気付く。
俺が最初にジャンスマに食いついた思い出深い曲なので、
このアレンジでも十分すぎるほど堪能できました。


『冒険』後のMCでは、イクノフがつけていたネックレスを
「首が苦しいから」と外すわけですが、
両手をフリーにするためにマイクを股に挟んで外していて、
ゐさおちゃんに「股に挟むな!」と突っ込まれていたのが印象的。

ちなみにこのネックレスは、つけようかどうか迷っていたが、
ゐさおちゃんに「つけた方がいいよ」と言われてつけたものの、
その首の苦しさに「ゐさおちゃんの怨念かと思った」そうですw
さらに2〜3曲後にはアンクレットも外してました。




○新曲話
『流星スペクタクル』は曲先でイクノフが詞をつけた。
ゐさおちゃんからは「自由に書いていいが、暗い詞にはするな」
と言われたが、
ゐさおちゃんが作詞した『理由はいらない』が暗い詞で驚いた。



○『翔べ!イカロス』(本編)
イクノフが「みんなで歌ってください」的な事を言うも、ほとんどの客は歌わず。
歌の途中で歌を促すような手振りをするも、ほとんどの客は歌わず。




○アンコール
アンコールは、『流星スペクタクル』が終わって、
メンバーがハケて、客がそのまま拍手した状態で、
「アンコール!」というコールも無い状態で、
1分経ったか経たないか、というスピードで
ジャンスマの二人が笑いながらダッシュで登場w
「出るタイミングがわからなくてさー」みたいな事言ってたけど、
他の人のブログを見ると、ジャンスマはアンコールをしない主義なんだとか。
確かにライブDVDでもアンコール無いもんなー。
そんな主義もジャンスマなら納得出来る。


ゐさおちゃんはギターの人のギターを借りて
「これ俺にサイズ合わなくて弾きにくいなー」とかいいながら、
二人で『恐竜のヘリコプター』を披露。
これは2年前にも聞いたので選曲的には微妙だなー、と思いつつ、
それまでとは違う二人編成でありながら、
ギターだけとは思えない重厚さもあった演奏でよかったです。



その後、メンバーを呼び込みます。
ウクレレの方が携帯で客席の写真を撮っていた事に端を発し、
ちゃんとしたカメラマンを呼んで皆で写真を撮る事に。
「聞いてねえよー」などとボヤきつつ(これは冗談にしても感じ悪いと思った)、
客を立たせ、客席の電気をつけさせ、映りきらない2F横の座席の方を中央に集め、
結構な時間をかけて本格的に撮影。
http://take99ukulele.up.n.seesaa.net/take99ukulele/image/js-20.jpg?d=a79507



撮影が終わり、客が着席すると
「あ…座っちゃうんだ…」とイクノフ。
ここまでずーっと着席でライブを楽しんでいた客も、
この発言で「立っていいんだ!」と、立ちでアンコールを楽しむ事に。


アンコールの曲は、一応リクエストを募るものの、
「その曲は用意してない」と却下されたり。
『無言電話』がリクエストされると、イクノフが
「凄いよね、この歌詞。久々に聞いたら胸がつかまれる思いで、車停めちゃった」
みたいな話を。
この辺の感性がいいんだよなー。
『チロ』がリクエストされると、チロに関するトークをしようとするも、
ゐさおちゃんのトーク(多分)にさえぎられちゃいます。
『チロ』は是非聞きたい大好きな曲だったので、『チロ』トーク聞きたかった…


一向に決まる気配が無いので、イクノフが
「じゃあ『翔べ!イカロス』を大合唱バージョンでやって、『おなじ星』静岡バージョンやろうよ!」
と提案。
俺としては
「うわー、一回やった曲をやるのは勘弁してくれよー。『翔べ!イカロス』の合唱が無かったのがそんなに不満なのかよー」
と思いつつ、イクノフの思っちゃったんだからしょうがない的な感覚には
もう従うしかありません。


バンドメンバーもわたわたと準備。
ウクレレはそもそも『翔べ!イカロス』では出番がありません。
今回はみんな見事な大合唱。
俺はうろ覚えだけどw

『おなじ星』の静岡バージョンって、どう違うのかなーって思ったけど、
「この東京でー」の部分が「この静岡でー」に変わるだけなのね。
ツアーやってた頃はコレが定番だったんだろうなー。
まあ、俺はあの「この東京でー」って部分がすげー好きなので、
微妙な気分になるんだけどw




そんな感じで終わりです。
わざわざ行った価値は十分すぎるほどありました。
今回悪天候で来れなかった人もいて、
そういう人のためにもまたやらなきゃ、みたいな話もしていたので、
今後にも是非期待したいです。