2013年 9/29 Glad 『COUNTDOWN“0” I'LL BE BACK』:Aira Mitsuki

http://www.airamitsuki.com/information_live.html

最後なんで参戦。



○セトリ

I can fly
Mysteric
ハイバッシュ

make new world
twinkle twinkle
time machine
ニーハイガール
カラフル・トーキョーサウンズ・No.9
チャイナ・ディスコティカ
BARBiE BARBiE
Darling Wondering Staring

you know
I still love you
Butterfly
BAD trip
プラスティックドール
HiGH SD スニーカー
Wonder touch
tell me
321

ロボットハニー
ファンタジー・キャンディー
TRAIN TRAIN
HEAT MY LOVE
???
Summeeeeeeeer set

・アンコール
イエロー・スーパーカー

・ダブルアンコール
ロボットハニー(Sound Around rmx)


「I'LL BE BACK」からどれくらいやるのか、というのが疑問ではあったこのライブ。
一応最新かつラストアルバムだから、ある程度はやるだろう…と思いつつ、
これまでを総ざらいする意味で、かつての主要人気曲もやらないといけない、
そうなると、やって3〜4曲?とか思っていたのだが、
『Interlude』と『Hound Dog』を除く全曲を披露。
それでいて主要人気曲も抑えたボリュームあるセトリだった。
Hound Dog』をやらないのはfeat.Terukadoだから?
でも『BAD trip』はやってんのか…

シングル曲をやるコーナーも。
力の入ったPVも流れ、
「結構頑張ってたんだけどなー」と、リリース当時の状況を思い出しながら、
感傷的な気持ちにもさせてくれます。
『Darling Wondering Staring』までやってくれるとは思わなかった!
椅子に座って歌うその姿に懐かしさを感じます。


『ニーハイガール』ではイントロなどに流れる印象的なメロディーを
キーボードで弾く姿も。
前からやってたっけ?
音を間違える事は無いものの、テンポがバラバラで聞いててハラハラするw
無理して弾かなくてもw
『Summeeeeeeeer set』でも弾いてたんだっけか…


ダンサーは曲によって登場したりしなかったり。
計4人いて、AさんBさんが踊る曲だったり、
CさんDさんで踊る曲だったり、4人で踊る曲だったり、
ダンサー無しの曲だったり。
ラストアルバムのリリースイベントはダンサー無しだったし、
今回のラストライブのCMとして公開されたyoutube動画では
ダンサーの姿が見えなかったので、
「予算削減でいなくなったの?」とか思っていましたが、
さすがにそれは無かったw


改めて見ると、凝った振り付けが多く、それらが全て活動休止によって
無になってしまうのかと思うと、
やはり残念、勿体無いという気持ちになってしまいます。


ちなみにダンサーさんの中には妊婦さんもいたとか!
めでたい…けど大丈夫なの?
そりゃ時期にもよるんだろうけど…ダンサーなんてハードな仕事だと、
どの時期でもダメっぽい気がするんだが…



ステージ奥の中央にはドラムセットがあったのだが、
『プラスティックドール』で叩いてた!
前からだっけ?記憶に無いなあ…
かなりのアゲ曲ではあったものの、アゲ曲であるからこそ、
ドラムを叩くアイラでは無くステージで歌い踊るアイラがほしかった。


『TRAIN TRAIN』やってくれたのは嬉しかったなー。
結局俺がAiraのハコでのライブを見たのって、
Aira Mitsuki×Saori@destinyを除くと
2010年12/12のセルビアンナイトのアイラとサオリの
スプリットライブがラストで、
その時の最新アルバムに収録されてた『TRAIN TRAIN』が聞けなくて、
それがずっと心残りだったんですよね。
環ROYがいないとやらないのかなー」とか思ったりして。
最後の最後にしてその無念が晴れてよかったです。





○MCについて
いつもどおりのアイラのMC。
6年間のうちにもっと上手くなるかと思ったんだけどなあ…
いや若干上手くはなってるけど…
まあ、これでいい、って思っちゃってるんだろうね。
実際これでいいような気もするし。

中盤以降のMCにダンサーが加わっていたのには驚いた。
俺が行ってた頃のライブではそんな事無かったと思ったけど…
はっきり言ってダンサーの方が断然しゃべれるので、
ダンサー参加によって、聞けるMC、まともなMCコーナーとして
成立していたと思う。


しかしMC、思ったより長いね。
最後だから、というのとは別に、長いなーと思った。
良質の曲でポンポンつないでいってくれてもいいのに、
寒いMCでフロアが冷え切った状態で次の曲が始まったりするのはどうもなー。
サオリラストでも冷える時があったけど、それ以上に冷えたw



○サプライズのプレゼント贈呈
まずは、アイラからダンサーへ。

アンコール一発目の『イエロー・スーパーカー』のイントロが流れ、
ダンサー4人が登場…すると、そのイントロが突然止まる。
「機材トラブルか?」と思われたその時、アイラが花束を持って登場、という流れ。
花束4つは持てないので、1つはスタッフが抱えてます。

そのサプライズを見て、一番アイラとの付き合いが長いダンサーさんは号泣。
その様子を見て、バカっぽいダンサーさんは爆笑www
ファンからダンサーそれぞれへのプレゼントもこのタイミングで手渡され、
皆で中を空けて見せあったり。
泣いたり笑ったりしつつも非常に暖かい雰囲気でとても良かったです。
かなり時間は使いましたが、ラストでこのシチュエーションなら大いにアリでしょう。




そして、ダンサーからアイラへ。

ダブルアンコールで登場したアイラ。
活動休止への想いを語るMC(後述)…
たどたどしいアイラのMCなので沈黙も多いです。
その静寂を突然ぶったぎってダンサーさんがプレゼントを持って唐突に
入って来るという流れwwwwwwwwwww


アイラからも「このタイミングじゃないでしょー!」みたいに突っ込まれる始末w
ダンサー陣もタイミングをうかがっていたようですが、
なかなかタイミングが掴めず、
バカっぽいダンサーの「…行け…!行け!」みたいな感じで
沈黙を切り裂いて登場w



みずっちからの花束贈呈もありました。
どのタイミングだったかはよく覚えていませんw
みずっちって結局何なの?どういうポジションなの?
デートピアの人?
サオリの時は分かるけどさー。
関係者的ファン代表みたいな?





○活動休止MC
活動休止を意識したMCは随時していましたが、
ダブルアンコール時のMCが最後のMCという事で、
思いを伝える時間として使われていました。

で…その内容なんだけど、特に無いんだよなw

「何をしゃべろうと、ずっと考えていた」という割には、
全然言葉が出てこない。
1〜2分の沈黙もあったり。
「考えていた」けど、「考えをまとめてはいなかった」という印象。
そりゃアイラはMCがダメだわ。
たどたどしいのは重々承知だが、最後くらいは紙に書いてでもいいから、
自分の思いを伝えるための努力をして欲しかった。
一番大事なシーンでありながら、さすがにこのしゃべれなさには呆れてしまった。
これじゃあ言葉も入ってこないよw


まあ、分かったのは、活動休止が「悔しい」という事、
印象的なのは、「戦ってきた」という表現を使っていた事くらいか。
売れないから終わるんだろうなー、というのは割と明らかではあったものの、
それがさらに明確になったって感じか。



そんなMCも終わりの雰囲気に差し掛かって来た頃、後方から
「アイラちゃんはこのままでいいのー?」という女性の声。
振り返るが人の波に紛れて姿は見えず。

まあ、そういう客もいてもおかしくない。
最後だし。
ただ、どちらかと言うと老けてる、40歳以上を感じさせる声質に、
何か厄介なもの、触れてはいけない、いじりづらい客の匂いを感じさせた。
少なくとも俺には。


アイラはスルー。
だが、この女性が引き下がらない。
また同じような事を言ったり、
「皆に嘘ついたままでいいのー?」とか、
なかなかに突っ込んだ事を言ってくる。

そしたら
「………私の母です」みたいな事を言うわけよ!


うわうわうわ!実のお母さんが来ちゃったよ!!!!!
この瞬間脳内を駆け巡る様々な感情。



実はライブのMCでも、母さんと電話で話した事について言及していたのよ。
母に「最後だから楽しんでおいで」と言われた。
けど、最後だから楽しめない、みたいなMCをしてたのよ。

俺はこのあたりのMCを聞いて、
母は遠く離れた所から見守っている→ライブには来ない、という印象を受けた。
しかも母さんは
足が悪いだか体調が悪いだか入院しているだか何だか忘れちゃったけど、
具合が悪いらしいのよ。
その母さんが具合が悪いのを押して、
来るはずの無い娘のラストライブを見に来ている。
その時点で感動するじゃん。



アーティストやアイドルのライブに実の母が見に来る。
これは、割と良くある事だ。
ただ、アイラの母が見に来るタイプかどうかは知らない。
俺の勝手なイメージだと、アイラの母は見に来ないタイプだ。
そんな話聞かないし。
まあ、話聞かない、つっても、アイラの話をするような人が周りにいないから
話を聞かないだけなんだけどw
そんな母さんがライブ会場にやってきた。



アイラが実家なのか1人暮らしなのか、実家はどこなのか、
母さんはどこに住んでるか、そんな事は全く分からない。
アイラに兄弟がいるのかも分からない。
アイラと母がどれくらい仲良しなのかも分からない。


全ては妄想なんだが、
実の一人娘が進学や就職という大事な時期に
芸能活動をしている。
応援はしている。けど、不安もある。
色々な時もあった。
良い事もあった。
悪い事もあった。
そのたびにアイラは母に相談していたかもしれない。
ファンには言えないホントの事を言ってたのかもしれない。
良き理解者であったかもしれない。


そんな関係性を想像しつつ、
その母が普段来ないライブ会場に、
具合が悪いのにやってきた。
娘の晴れ舞台、最後のライブを見届けるために。
もう、この事実だけで、この母の気持ちを想像するだけで
俺は泣いてしまった。



「………私の母です」と言ったアイラに対し、
「どうしてそんな事言っちゃうのよ」と、
身元がばれた事に対して不満を言う母w
続けて
「こんな事言うと私事務所から訴えられるかもしれないけど、ファンの皆に嘘ついたままでいいの?本当の事を言わなくていいの?」
みたいな事を言う母。

この発言の意味は、良く分からない。
だが、言いたくても言えないような事実があるのは明らかだ。
そして、その事実のうち、もっとも確実、手堅いのは
「活動休止=いつか、いずれ復活するかもしれないというニュアンスを含んでいるが、
本当は活動終了、契約終了=復活する可能性はまず無い」
という事だろう。

まあ、そんなのよくある話だし、俺はハナっからそうだと思ってるし、
どうでもいいっちゃあどうでもいいのだが、
こうして話を大きくするというか、蒸し返すことによって、
「一体どうなるの?」という怖さと面白さ、
「うわーやめろお母さん」「いやもっとやれお母さん」という
両方の感情が渦巻き、会話をシャットアウトする自分もいたり、
「いやこの発言は聞き漏らしてはいけない!」と思う自分もいたり。
そしてライブ会場で行われる
親子ゲンカ(というほどのものでも無いが)に戸惑う会場。


アイラは「何言ってるの、お母さん」みたいなノリで
まともに取り合わず、それ以上話が進展する事も核心に触れる事も無く、
軽く母にご立腹しながら、さっさと次の曲に行く事で回避。


変な感じになった会場。
突然のハプニングに驚いてる人もいれば、
俺のように母の思いに泣いてた人もいただろう。
そんな状態で最後の曲
『ロボットハニー(Sound Around rmx)』…いや、それどころじゃねーっつーのw
ここではファンのサプライズ演出で、直前のアンコール中に赤いサイリウムが配られ、
それを振ることになっていたのですが、そんな演出の存在なんかすっかり忘れてて、
曲が始まって慌てて折ってましたよ…




そんな感じで終わりです。
俺の浅い想いは事前のリリースイベントで伝えたので、
物販も買う事無くさっさと退散。
翌日が休みだったらもっと粘って行く末を見守りたかったのだが…


まあ、いいライブでした。
そして、伝説と言っていいラストライブだったんじゃないでしょうか。
その理由は間違いなく、母です。
母のおかげで、より「面白い」ライブになったのは間違いありません。

アイラの最後のMCも、考えをまとめてこなかったわけではなく、
「ホントは言いたい本音があった。けど、それは事務所の意向で言えない。だからといって、それを隠してうわべだけのきれいごとみたいな挨拶で終わらせたくない」
という意志があったとするなら、あのMCもアリでしょう。




サオリのライブが終わった時は
「俺はアイラよりサオリの方が好きだー」って何となく思ってましたが、
やっぱ俺、アイラの方が好きかも。
そう再認識させてくれたライブでもありました。