2013年 9/29 竹芝ニューピアホール 第7回アニソングランプリ 決勝大会

今年のアニグラは結局福岡大会をちょっと見ただけ…
他大会を動画でチェックする事も無く、初の会場観覧です。
最前の斜め側のポジションを確保。
ルールはいつもと一緒…だと思います。

http://anigp.animax.co.jp/audition/map.html




まずは、会場ならではの気になった所を。


・配布物
使い捨てのサイリウムが4つももらえるとは思いませんでした。
他にはチラシとうちわといろはす



・スタッフの合図
「そういやコレ、CSとはいえTVで生中継されてるんだなー…」という事が多数。
CMが終わって本番が始まる時の「5秒前…」みたいな合図は想定内だが、
VTRが流れた時の「V終わり5秒前…」みたいなのがいちいち挟まるのになんか感動。
しかも30秒前くらいから合図するんだよなー。


あと、歌い終わると、司会のきゃんちと古谷さんが話を聞きに行くのだが、
歌い終わってからMC席から移動するのではない。
曲が終わりに差し掛かるとスタッフが合図を出し、途中まで移動して、
曲が終わるとすかさず話を聞ける、移動時間のロスを減らしているのが印象的だった。



・審査員
俺の席からは一番右端の女性の審査員(竹山沙織)が良く見えました。
点数は、上の列に5個、下の列に5個ボタンが並んだ装置があり、
該当箇所を押すと点数が反映されるようだ。
下の左が6、右が10っぽい。
女性審査員は迷い無く押してたが、
1回戦の後半の出場者で1人だけ、
指を6点7点8点あたりにのせて、
かなり思案してから押してた人がいたのが印象的。
それが誰かは忘れたけどw
あと、出場者について書かれた紙が配られているようで、
それに色々書き込んでました。


曲が始まると皆ヘッドホンをして聞いてました。
時折ヘッドホンを外して聞いたりもしてました。



しかし今年の審査員は知らない人ばっかだったなー。
去年のゴタゴタを考えると納得は出来るものの、
まさか山内さんがいないとは思わなかったし、
審査委員長がエイベックスの人、というのも驚いた。
全体的に知らない人ばっかだし。
俺が予選をろくに見てないせいもあるんだろうけど。



・オープニング
最初に出場者がステージに全員登場するシーンで、
暗転した時に一番左端にいたピートン・シッタラットの
服の襟元を直していた田野アサミの優しさにGJ。

しかし「声優の田野アサミです」と自己紹介していたのには驚いたw



・出場者の紹介VTR
毎度毎度、このVは良く出来ていて楽しみの一つでもあるのだが…
会場で見ると「長い!」と感じた。
家でUSTで見る分には気にならないのだが、
会場で見てると、
「もっとサクサク行って欲しい!」
「早く歌う所が見たい!」という気になってしまう。
4〜5人目くらいから、この長さにも慣れたけど。



・審査員がコメントしてる時に、
次の出演者か次の次の出演者か分からないけど、
待機中に練習してる歌声が聞こえてくる時があった。



・警備の厳重さ
なにぶん今回が初参戦かつ、
こんなオーディションの観覧もテレビの観覧も初めてなので、
比較が出来ないのですが、警備が厳重なように感じた。
今年になってアニメのイベントで変な人が暴れるニュースがあったと思うが、
それを踏まえて、なのかなーって思いました。






○歌以外のネタについて


・優勝者への曲提供者、朝倉ナントカさんって…しらねーぞw


タツオさんと古谷さんについて
前回総合司会に昇格?したタツオさん。
今回は降格してレポーター役と聞いて
かなり残念だったのだが、結果的に正解かもしれない。
別室のレポーターを田野アサミだけにやらせるのは
かなり荷が重いし、トークスキルに加えて
出場者への愛情とアニメ知識豊富なタツオさんが
カバーしてあげたほうが絶対にいい。

その分手薄になる司会だが、
古谷さんが上手かった!
1回戦の「次からは○○点以上だと2回戦、○○点以下だと脱落」
みたいなのは、毎年見てる人からしたら、
すんなり入っていけるが、
そうでは無い古谷さんが、しかも司会する側としてその辺の説明を
逐一しないといけないのは、結構大変なはず。
しかし、間違える事無くこなしていたのは見事。

それ以外もキャリアを感じさせる臨機応変な対応、トーク
とりあえず盛り上がるアニメキャラ台詞など、申し分ない。

そして何より、最近のアニメ事情を知らなくても気にならない。
これが東MAXアリキリ石井のようなタレント勢だと
気になるわけだが、
アニメ界における絶対的有名ベテラン声優の古谷徹
今のアニメの事を知らなくても、
「これだから一般人は…」みたいな感情にならない。
これが凄い良い。



・DJ和
知らない…
会場の客のサイリウムを点灯させる係。
twitterによると、ustreamの配信に対応させるために、
あらかじめ許可取った曲をかけていたみたいね。


・韓国のアニグラの人
韓国でもやってたとは知らなかった!
でも…第二回って事は、
第6回大会でもゲストで初代韓国優勝者が登場したりしたのかなー?
全然記憶に無い。
まあ、別にw




○1stステージ
例年の1stは、9割くらいの人がアップテンポの曲を選んで、
スローは1人、なんて事も普通だったのに、
今回は、1stからスローを選ぶ人が多い!
半分以上いたんじゃないかな。
一体何故こうなったのかは…不明。
ただ、アップテンポが得意なら、2コーラス歌える2回戦で
歌ったほうがお得感あるし、或いはただ単に裏をかいたとか?
まあ、裏をかく必要性も良く分からないがw
大体みんな足並み揃えてアップテンポ→スローテンポの方がいい気がするし。



・澤寛子 『君をのせて』
1stのトップバッター。
今回の出場順は地方大会優勝者の4人が好きなところから選べ、
それ以外の人が抽選で決めていく、というやり方だった、と思う。
で、大阪大会を優勝した澤さんは、トップバッターという
誰もがやりたくない順番を、回避しようと思えば出来たのに、
あえて選択するという男気?のある面も。
自身の年齢やバンド経験=舞台経験も踏まえて、
トップバッターでもいけるだろう、という読みがあるのも
頷けるが、すげーな、と。


そして、地方大会の予習を全くしてなかったので、
予選の『蒼のエーテル』の映像が流れた時点でノックアウト!
「うわーなんだコイツは!」と思わせる特徴的なボーカルと雰囲気。
個人的にはつじあやのあたりを連想。
とにかく既存のアニソン系にはなかなかいない系統で、
面白いなー、と。
彼女自身の雰囲気も良く、タツオさんにも散々突っ込まれた消え入りそうな声と、
簡潔な受け答えが印象的。
好きな出場者です。


自分で作曲とか出来るなら、アニグラのフィールドでなくても、
世に出てきて欲しいね。
まあ、世に出てきたら、珍しくもなんともない個性かもしれないが。


1stはラピュタの『君をのせて』。
ボーカルに合った選曲ではあるが、
安定過ぎてつまらない。
上手そうに見えて、ちょっとピッチが不安定な箇所もあるし。
結果的にトップから徐々に順位を落として1stでギリギリ落選。
敗者復活で2ndへ。

ちなみに俺は彼女に投票しました。
やはり、彼女の声質、雰囲気は好きだし、
「彼女がアップテンポの曲を歌ったらどんなんだろー?」
というのが非常に興味をそそられたから。
そう考えると『君をのせて』を1stに持ってきたのは
アリかもしれない。



・長尾玲奈 『ライオン』
ニワトリのモノマネ凄い上手いね。
いいボーカルしてるよなー。
グッとは来ないし、優勝しそうもない感もかなりあるが。
終わってからのやりとり、
澤と共に落選ラインへ降格していく時のやり取りも好感が持てた。
いいキャラしてる。



・富永杏里 『DAYS of DASH
瞬間瞬間がここみんに似てる時がある…と思う。
アニオタレベルの高さと
アイドル的ノリという事で、かなり好みのタイプであるが…
まさかの最低得点。
確かに、頑張ってるフリも、
過去出場者と比べると負けてる気がするし、
ボーカルもちょっとなー。
勢いやノリでは誤魔化せない部分もある。
悪くないと思える部分もあるが、
明らかに気になる部分もある。
8点以上が1人もいないってのは厳しいね。
大熊さんに話を振ったのはナイス優しさ。



・笹井卓己 『めぐりあい』
上手い。
よくよく聞くとかなり上手いのかもしれない。
けど、別になー。
まあ、俺が女性ボーカル好きなんで、しょうがないw



・岩元里帆 『why,or why not』
福岡予選は見たので、思い入れは深まります。
カナダから来たとか知らなかったし、
個性の強さや、それまでボイトレをしてなくて
あのクオリティだったのに、
ここでボイトレをして、どんなパワーアップを遂げたのか…
期待は高まります。

んー…スロー選曲かー。
得意の英語を生かした英語詞選曲でもある。
正直イマイチ彼女の良さが伝わらなかった。
いや、彼女の良さ、というより、
普通に良さが伝わらなかったw



・ピートン・シッタラット 『secret base〜君がくれたもの〜』
WEB予選で勝ち残った人は、大体上手い、クオリティが高い、
上位に残る人が多いし、
さらに海外枠というのも乗っかって、期待の持てるピートン。
予選の映像も可愛い&上手い!
向こうでは既に有名人なのか?
youtubeの動画も、優勝者の小林を差し置いて
再生回数が一番多いし(7倍くらい多い)、
コメントも多く、そのほとんどが英語とかタイ語?っぽいのとか、
非日本語が目立つ。
この人気があるならWEB予選で勝ったのもうなずける。


この選曲!
曲にあった透明感のあるクリスタルボイス!
ちょっとウルっと来た…と思うw
けど、動画で改めて見るとそんなでも無い気もする。
会場で見た時はホント感動したんだよ!
期待する→期待ハズレになる、
というパターンが多い中で、見事に期待に応えてくれた。



小林竜之 『君ノカケラ feat 宮本笑里
アニメ好きを隠してきた、という生い立ちがいい。
一般的には当たり前でも、この舞台、界隈では珍しいよね。

徹底した喜多さん推しというか夏目友人帳推し。
まあ、上手いよね。
後半裏声ばっかになるのが辛く感じるが。
1st1位って感じじゃないけど、
俺は女性ボーカル好きなので…



・小田中裕也 『ペガサス幻想
小林さんの後とはついてない。
独特のルックスで雰囲気はあるし、Vの生い立ちも興味深い。
声の通り方が凄くいいね。
Aメロが一番聞ける。
サビが思いのほかつまらないんだよなー。
でも、上手いよね。
小林さんよりは好きよ。



・本間光 『真実の詩』
あれ、こんな男性が並ぶ順番だったっけ?
独特の雰囲気なのは分かるが、
運営側にもクネクネキャラをかなり推されるハメに。
Vの髪切った箇所は、イベント中一番笑いが起きたんじゃないかな?
(二番目は富永が知らない阪神ファンとハイタッチしたシーン)

この選曲が最高だった。
Do as infinity!?
しかもこの曲…独特の雰囲気の曲で、
メロディー取りづらいし…
そんな曲をしっかりと歌いこなし、俺の心を掴んでくれた。



・田部絵美 『少女S』
福岡大会出場者は岩元さん同様、思い入れあります。

出てきてまず目を引いたのは、口に貼ったガムテープwwww
そしてその曲にあったビジュアル、演出…
グッと引き込まれます。
ぶっちゃけ福岡大会で見た時は可愛く無いと思ったのですが、
ここではばっちりメイクしてるのか、
雰囲気が違うせいなのか、可愛く見えるし。
古谷徹のリアクションが何故か冷たいw



・安川瑠夏 『ユーフォリア
可愛いけど、ちょっと老けて見える、というより
ババくさく見えるよね。
そういう顔立ちなんだろうけど。
古臭いっつーか。
フリーなのにCM出れるとは凄すぎるwww
検索してみたら、P-eachとかいう北海道のロコドルのメンバーだったみたい。
あと、CANDY☆STARとかいう小学生ユニット。
ファンがついてたのも怪しいくらいのマイナーっぷりと見た。
何故納豆を食わせる。

ゆったりした曲を雰囲気たっぷりに。
1stの中では勝ち抜けなかったけど、
スロー曲のみで戦わせたら勝ち抜けたんじゃないかなー。
俺は好きだけどね。
敗退決定のタイミングで大熊さんにコメントを求める優しさw



鈴木愛奈 『God knows...
民謡をやってたというキャラクターだけでなく、
その民謡そのものの実績の高さと
その辺の女子高生みたいな雰囲気と外見の良さ。
かなりのモノを持ってるのは間違いない。
「アニ民謡」という分かりやすくも恥ずかしい単語を
全面に押し出されるのも、このキャラクターならしょうがないか。
紹介Vの練習メモの感じとか、民謡で培った練習ノウハウが
かなりあるんだなー、という印象。

相当ハードル上がってる割には、たいした事無いという印象。
何より歌った後の泣きそうなリアクションがムカツク。
ギリギリ通過でまさか決勝までいけるとはなー。





○2ndステージ


・MATCH1 本間光 『Colors of the Heart
本間さんに力強さを求めるのは違うのかもしれないけど、
聞いてて、もっと力強さがあればなー、って思っちゃう。
2番あたりになると、聞くのに飽きてる自分がいます。


田部絵美 『微笑みのプルマージュ
雰囲気が変わりすぎてて田部さんだとしばらく気付かなかったw
いいパフォーマンスするよなー。
歌もいいし。
ただ、感動はしないな。
会場で見た時は、もっと感動があった気もするが、忘れました。
忘れたって事は、それほど感動してないって事だw


3対7で田部さんの勝利。
もっと差がつくかと思ったんだがなー。
これまでのアニグラマッチアップだと、
10対0とか9対1とか多いからさー。




・MATCH2 鈴木愛奈 『小さきもの』
1stのイマイチっぷりとは裏腹に、これは良かった!
すげー聞き覚えあったけど、林明日香の曲なのね。
かなり歌唱力を要求される曲だけど、
十分歌えてる、という印象を会場で感じた。
動画で見ると、普通に上手い、程度の印象だけどw
サビの突きぬけ具合が凄い。
歌った後のトークの感じがムカツク。


ピートン・シッタラット『LEVEL5-judgelight-
アゲ選曲ではある…が、彼女に合っていた曲ではなかったかもしれない。
低いメロディーの部分が弱く聞こえちゃうなー。
彼女の期待値からするとイマイチ。


対決はまさかの5対5!!!
こんなのって過去にあった?
そして、同点の場合は審査委員長の票で決定→鈴木に入れてたので、鈴木の勝ち。
いやー…納得出来るルールではあるけど、
よくあるルールが
「同点の場合は1stの得点の高い方」じゃん。
だったらピートン勝ったのに〜。
いやまあこれは組み合わせが悪かった。
鈴木の健闘を褒めるしかない。
通過が決まった鈴木のリアクションがムカツク。




・MATCH3 澤寛子『ブラック★ロックシューター
期待されたアップテンポは…
予想以上な部分や驚きもありつつ、
そうじゃない部分もありつつ。
サビはすげーグッと来たが、A,Bメロはそんなでも無かったかもしれない。

結果的に彼女は負けてしまったわけだが、
アニグラの優勝者は、色々なアニメの主題歌を担当しなければいけない
=色があるより、色が無い方がいい。
個性が邪魔になる、という事もあるのかなあ、と。
そういう意味では不利な面もあったと思う…って、
決勝に残ったわけでもないし、関係ないかw


小林竜之 『君だけを』
ここから諸事情により会場を離れたので、youtubeでの感想。
アップテンポだけど…スローっぽい出だしから始まる曲だなー。
自分の武器を発揮しやすい良選曲?
聞いてる俺としてはちょっとつまらないけど。
ズバーン!とくる分かりやすいアップテンポな曲で
どう掴んでくるかを期待してたのでw

しかしボーカルとピッチの安定感はさすが。
面白くは無いけど。
俺は女性ボーカル好きなので。


2:8で小林か。
澤に勝ってもらいたかったけどなー。
まあ、優勝者と戦って、2票も入れば御の字か。




○Finalステージ


鈴木愛奈 『甲賀忍法帖
一番アニ民謡感は効果的に出てるかも。
即戦力になりそうな歌唱力も、あるような気がする。
けどなあ…



・田部絵美『プラチナ』
名曲…だが難しいぞ!
しかし思い入れのあるカードキャプターさくらだ!
2nd同様パフォーマンスは良い。
凄く良い。
衣装も良い。
歌は…悪くは無いが優勝できるレベルじゃない。
いいモノ持ってる人間だって事は間違いない。



小林竜之 『あの日のタイムマシン』
相変わらず上手いけど面白くは無いわな。




優勝は小林さん。
審査委員長が2ndで3回泣いたとか、澤さんとの対決を例に挙げたりしたのが印象的。
小林の鬼気迫る感じとかピンとこないなー。
まあ、それはyoutubeだからで、会場にいると違ったのかもしれない。
逆に澤さんをここまで高評価してくれたのが嬉しいね。
古谷さんの「審査員のコメントはありがたい」みたいな発言も凄くいいね。
確かに、アイドル、声優というフィールドでCD出してる連中に
このレベルの人からズバズバ言ってもらう事って無いわけだし。


みんなコメント上手だなー。
古谷さんホント司会上手かったよー。