2010年 9月 第4回 アニソングランプリ 決勝

※当時のmixi日記の転載です。
初めてのアニグラだったので、そんな初めて具合も含めて書いてます。



普通のオーディションって、参加者全員1曲歌って、
その中から一人選ぶってのが通例だと思うのだが、
かなり番組的に盛り上がる良くできた展開になってるんですよ。

まず第一ラウンドで全員2コーラスごと歌って、
点数出して、上位5人が次のラウンド、負けた人は
PC投票で上位1名敗者復活で次のラウンドへ。
このあたりはまあ普通といえば普通。


で、2ラウンドがマッチアップ方式とでも言うんでしょうか?
AさんとBさんが歌を歌って、審査員がどちらかに投票、
票の多かった方が決勝ラウンドへ行けるという
1対1の戦い。
こりゃ盛り上がるというか良くできてるというか、
そもそも決勝大会で3ラウンドも設ける方が
(いい意味で)どうかしてるというか。
さらに1ラウンドと2ラウンドの選曲は、
どちらかがアップテンポのアニソンで
どちらかがスローのアニソンじゃいけないという縛り。
この辺も思わずうーんとうなってしまうほどのアゲなルール設定。


そして決勝は好きなアニソンをフルコーラスで。
んで審査員が話し合ってグランプリを決めるという方式。
司会は喜屋武ちあきと何故かアリキリの石井。



配信は視聴者がツイッターでそれぞれ呟けるように
なってるので、その一体感も面白い。
批判的というか,
自分の意見とツイッター上の意見が大きく違うという事もそんなに無く、
一緒になって楽しめるのもよかったです。




審査員は皆レコード会社の方ばかり
(スペースクラフトもいたけど…)。
個人的には作家系の人に出てもらいたかったけど
(過去にはエレガの人とか出たっぽいが?)、
歌スタでも作家に選ばれても最終プレゼンでは
レコード会社の人と戦うわけだから、
結局納得できたかなー、と。



審査員のコメントは概ね納得。
自分達や他視聴者が高評価してても、
点数が低い出場者もいた(その逆もあった)。
けど、ウマイ下手だけじゃない、レコード会社という視点での、
アニソンの大会という視点での意見は、なるほどと思えた。
特に辛口コメント(きゃんち曰く)の大会委員長の
山之内さんの言う事は、なるほどな、と思えた。
例えば島谷のアンジェラス歌った人に対して
「もっとアニソンらしい曲を」みたいな事言ったりして。
選曲にまで口を出すとは!とか思いつつ、
その後のいろいろなコメント(もう忘れたw)を
聞くとなるほどなーとか思ったり。



1ラウンドで、残って欲しい人が落ちたりしたけど、
基本的には決勝までは概ね順当かな。
ただ、最終的にグランプリを獲得した河野とやらは
一番納得出来ない結果だった。
決勝で歌った水樹の『深愛』はピッチが合ってなかったし
(別にキーが下がってるのはいいと思ったけど)、
全出場者を見ても、インパクトというか印象に残る出場者じゃないと
思ったんですよね。
2ラウンドのスローな曲はそれなりに良さはあったけどさ。

山之内さん曰く
「決勝に残った3人の中で一番伸びしろがある」
「梶さんはよさこい、伊藤さんは読者モデルという個性があるが、河野さんは良い意味で染まってない(的な)」
ってのが主な理由というか俺が聞いてて印象に残ったコメントなのだが、うーん…
確かに個性がマイナスになるって事もあるけど、
今回に限ってはそんな事も無いと思うけどなー。
それに、グランプリは来年デビューという事が決まってて、
てっきり即戦力を求めてるのかと思ったのに、
伸びしろってなあ…





合格者とは別に、特別賞ってのがあるんですよ。
毎回誰かしら選ばれて、デビューしてるっぽいんだけど。
決勝に残った3人のうち、グランプリに選ばれなかった2人から
選ばれるのかと思いきや、全出場者が対象との事。
沸く控え室。
それで選ばれたのは…なんと2ラウンドで敗退した
小林さん(♂)!
女性ボーカルの曲を原キーで歌いこなす彼。
諸々の商品価値も含めて、確かにコレは納得の出来る受賞だと思いました。
TL上ではグランプリ発表より盛り上がってたかも。
小林さんの名前が呼ばれた時の、控え室の
「おめでとー!」みたいな雰囲気は非常に良かったですね。





ラウンドの間と間に歴代合格者(特別賞でデビューした人も含め)が
1〜2曲ライブをするのだが、
その中で中野腐女子もライブやってて、それがまあTL上で大バッシングでw
そもそも第3回の出場者が新メンバーとして中野腐女子
加入してたってのが知らなかったんだけど、
別段アニソンでも無いし(多分)、アニソン好きの視聴者からすると
3次元のアイドルには興味が無いらしく、
「AKBとどう違うんだ?」なんてツイートが多発。
さらに中野腐女子って曲が変なのよ。
特に2曲目にやった『Honey Bee』ってのが殺人級にヒドイ曲でwww
ミチバチな衣装も相まって「ブーン ブンシャカ ブブンブーン」的な
ツイートが飛び交う始末。
ところが会場では一番声援が飛んでるのよ。
他のゲストライブやグランプリ出場者の時も、
要所要所でいい盛り上がりをしていたのだが、
正直、中野腐女子の時が一番盛り上がっていた
(というより声が出ていた)。
会場には一部の熱狂的なファンが来てたって事か…




他ゲストでは、噂どおり第1回の喜多と第2回のHIMEKAは
抜けたレベル。
HIMEKAは思ったより安定感は無かったけど、
そのポテンシャルはうかがい知る事は出来た。
第3回がレベル低かった、というのも良く分かってしまいます。
そして第4回はもっと低いかも…




アップテンポな曲とスローな曲のセレクトだが、
出場者の多くが第一ラウンドにアップテンポな曲を
選んでいた模様。
結局第二ラウンド出場者は全員がスローな曲を
歌う事になり、単純に比較しやすかったかなー、と。
この辺の選曲の策略はどういう感じなんだろうなー。
色んなパターンが考えられるから…



MCである喜屋武ちあきの仕事っぷりは
なかなか良かったと思う。
ヲタクな見地からのネタフリがちゃんと出来てたし、
特に梶浦楽曲を歌った人に対して、
スペースクラフトにコメント求めるあたりは感動してしまった。


ここからは出場者の感想なんぞを。
ちなみに第一ラウンドでは、
登場時に、いかにもテレビ的な、
その人がどんな生活を送ってるどんな人なのかが分かるVが流れます。
それが非常に良くできていた印象。





工藤舞
本人には申し訳ないが、
俺は一番好きじゃないかもなー。
なんかねー、喋り方とか受け答えとか、
生意気とかそんなんじゃないんだけど、
鼻につくというか、俺は好きになれない。
紹介Vでも、予選で演歌(のアニソン)をチョイスした事に対して
インパクトを狙った」など、そういう小細工をしつつ
そういう事を言っちゃうのがなー。
そう思うと顔すら気に入らない。
名前は期待感あったんだけどなーw




・小林正典
特別賞に選ばれた彼。
第一ラウンドの『TOUGH BOY』は彼の高音ボーカルを
生かした良選曲だと思ったが、
正直第二ラウンドは高音がきつく感じたなー。
スローな曲だと難しいのかも。
彼は第3回大会でも本選出場したらしいが、
その辺の頑張りも特別賞への選考にどう影響したのかが気になります…
後述の橋本君よりイケメン感あったかも。




・趙秋奈
第一ラウンドで惜しくも敗退してしまった彼女だが、
実は相当好きw
敗者復活投票でも俺、彼女に入れたもん(ちなみに票数は4位だった)。
TL上ではかなり叩かれてたけど。
何かムカツク感も分からんでも無いし、
中国なのかなんなのか分からないけど、そういう名前も
お気軽な叩き要素じゃん。
まあでも、叩かれるくらいのインパクトはあっていいと思うし。

要は彼女はアイドルノリなんだよね。
衣装といい歌い方、立ち振る舞いといい、14歳という若さといい。
エンターテイナーとして非常に良かったと思う。
ただ、歌スタでも、エンターテイナーとして良くてボタン押されても、
よろしく札が挙がらない、みたいな事があったし、
今回もそういうパターンなんじゃないかと。
あと、「(彼女の若さも含めて)今じゃなくてもいい」的コメントが
あったけど、それも非常に納得出来る。
彼女には今後もまい進してもらいたいね。




・橋本裕太
イケメン貴公子というキャッチコピーの通り、
イケメンを押し出したというか、イケメンしか見るところの無い彼。
どっちかというと可愛い系かな?
当然TL上でもアンチイケメンなツイートが多発w
歌う曲も『はじめてのチュウ』というヌルさ加減。
多分オタクじゃないだろ。
歌も別にって感じだしさあ…
紹介Vの感じも、15歳という若さ故の良く分かってない感じ満載だったし。
彼がこの世界で今後も頑張っていこう、という気概はあまり見えないが、
これから人生経験を積めば大きく変わるでしょう。
第一ラウンドでスローな曲選んだのは彼だけじゃなかったかな…?
きゃんちがきゃあきゃあ言ってたのが印象的。
本気かどうか分からないけど、あれはあれでいい仕事だと思う。
敗者復活投票では下から二番目だったなー(400票くらい?)。
TL上の不人気具合から、てっきりビリかと思ったのに。




・梶礼美菜
第一ラウンドを1位で通過。
この事からも実力は文句無いでしょう。
よさこいで鍛えたと思われるダンスは
他の「ダンスも頑張ってます」的な人よりキレキレだったし。
TL上では「顔は良くないけど…」みたいなコメントもあったけど、
俺はそこまでひどくないと思うけどな…
全然アリなレベルだと思います。
決勝がプリキュアの曲じゃなかったら…と
勝手に悔やんでしまいます。
幅広さは伝わったけど。
出場者では一番好きですね。
グランプリ獲って欲しかった…!




・伊藤千咲美
小学校くらいの時に、劇団四季のライオンキングとかに出てたらしく、
その実力が期待されましたが、その割にはアレって感じ。




松田利冴&颯水
まさかの双子で出場とは!
こんなんアリなんだ!
当然期待値は高まりますが、残念ながら、第一ラウンドで敗退。
悪くないとは思ったが、良くも無いとも言えたのか。
ハモリ具合があまり出てこない選曲だったらしく、
その辺が残念…?
正直何とも言えないです。
あと、後述のアフロも含めて、仮に合格しても
使用状況が限られたりするのかなー?




河野万里奈
正直印象薄いんだよなー。
なのに気がつけばグランプリ。
うーん…




・伊藤彩
現役読者モデルでありオタクという美味しい
アビリティを保持し、決勝ラウンドまで残る実力も兼ね備えた彼女。
何かの機会で表舞台に出てくる事も十分考えられるんじゃないでしょうか?
アニメ好きというより、SEED好きっぽいのが気になりましたが。
あと、決勝ラウンドで他の人のツイートにもあったんだけど、
ちょっと平坦な印象を受けますね。
それもキャラと言えばキャラに出来る要素もあるかと思いますが…
でも、彼女が合格してたら
「これは仕込みだ」的ツイートが蔓延したんだろうなー。




・神谷真里
サクラのコスプレしてゲキテイ歌ってました。
それだけ…かな?
特に魅かれるモノも無かったけど、
敗者復活投票2位だったような…(2000票くらい?)




・児塚明日香
紹介Vのメイドはなかなか良かったが、
他は印象に無いなあ…




・副島歩
きんぎょ注意報とかみかん絵日記とか、
選曲が子供向け。
それは一つのカラーになり得るとは思うが…
悪くないけど、もうちっと抜け出た実力が欲しい所でしょうか。




時任良治
予選で落ちたがWEB投票で本選へ。
さらに第一ラウンドで落ちたが、
敗者復活投票で2位の倍近い5000票を越える票を集め、
第二ラウンドまで進んだ彼。
34歳でアフロというインパクト、
ライブバーで歌ったり、ブライダルシンガーしてたりと、
ある意味プロとしての歌手をしている彼。
外見含めたステージパフォーマンスは見る者を惹きつけます。
また会話とかの感じも非常にいいんですよねー。
人間的に良くできてるというか、いい感じの受け答えとか、
とにかく気持ちいい。
山之内さんも、厳しい事言ってたけど、
個人的に飲みたいと言ってたのが良く分かる。

ただ、ソウル・ファンク系の楽曲が得意な割に、
歌は上手いんだけど期待したものでは無いというか、
ソウル色というかファンク色というかが生かされてなかったなー。
第一ラウンドのチャラヘッチャラはノリでいけるけど、
第二ラウンドの『世界が終わるまでは…』は、
フツーに上手い人、みたいな感じだったもんなー。
あれだけだと物足りないねー。
あと、アニメ好き感が薄いのもしょうがないとはいえ、
グランプリ獲るには厳しい要素。
歌スタとか出て欲しかったなー。
何かのタイミングで世に出てきて欲しい人。






そんなわけで終わりです。
13時から始まって20時近くまでの長丁場。
ぶっちゃけ眠くなったりもしましたが非常に見ごたえがありました。