狩り女 夏子/YGA

作詞:照屋年之
作曲/編曲:小松一也





これほど面白要素が詰まった詞も珍しいんじゃないでしょうか。
出だしの「ガルルルル…」〜セリフの部分で既に面白く掴まれてしまう。

要は肉食女子な歌なわけだが、
インパクトのある詞とセリフに小松一也の曲がマッチ!

小松さんと言えば『私の彼は石油王』や
『私をパリに連れてって』、セクシーオールシスターズ関連など、
それっぽい曲と面白い詞が見事に融合した曲が多い。
作詞も小松さんが担当する場合も多いから、
てっきりコレも小松さんが作詞したのかと思った位、ハマってる。
カッコ内のセリフの置き方なんて、
前述の小松さん曲と同じだなー似てるなーって所多いし。

曲だけ流れる、という箇所がほとんど無く、常に歌詞やセリフで詰まっている
=「歌の密度が濃い曲」という俺ツボ要素を満たしてるのも大きい。


特筆すべきポイントその1は
「寄っといで」の部分。
『ほたるこい』のメロディーをまんま使って、
上手い具合に重ね合わせた詞はおおっ!と思わせるには十分。
曲展開としてもそれまでのトーンと変わって
変化を感じさせるし。

そして面白セリフを挟んでのサビ!!!
いかにも小松一也っぽいなーと思わせられる突き抜けた良メロディー。
この詞と曲のいいとこずくめの応酬な感じがたまりません。


ポイントその2は「やっぱ急には無理かも…」の所。
ここでいざとなったら引いちゃうみたいな展開は
乙女心としてはかなりいい。
んでツッコミ台詞が入るわけだが
「お前ビビってんじゃねーよ」の言い方とイントネーションwwwwww
「っ」を省略したようなヤンキーっぽい言い方で痛烈なインパクトを
残しつつサビへ…うーん見事すぎる。


そして2番サビ後の「確かにダイエットも甘かったわ…」の箇所。
初めて聞いた時「お腹がたるたる」の後でパッと「タルタルソース」ってのが
頭に浮かんで、そしたらホントに「タルタルソース」って言っちゃった時の
気持ちよさというか気持ち悪さというかw

で、「巨乳できあがり!」の後でサビに行ってもいいのに、
もう一個「あー!いい男めっけー!」とセリフ&メロディが挟まる。
ここも分厚さを感じられて◎
ここの部分はずーっと想像しながら聞いてて「ん、どういう事なんだろ?」って
思ってたけど、PV見たらライバルを撃ってあたいの物だよ、って内容でたまげたw


最後の『ほたるこい』の部分もいい。
「ボ、ボ、ボーイズ来い!」という「ほ、ほ、ほたるこい」とかけてある詞が
ここで初めて出てくるってのが良い。
大体こういう歌詞って繰り返しだったりするからさー。
こんな上手い面白ワードを最初の『ほたるこい』の部分では出さずに
最後まで取っておいたってのも見事だなー。

個人的には冒頭の
「夏だ!(開けろ!)」の箇所は、
「夏だ!(アゲろ!)」の方がしっくりくるんだけどなー。
ていうか、そう聞こえる。


つーかタイトルからして凄いよね。
歌詞に「狩り女」とか「夏子」とか一回も出てきてないのも何か凄いw


あまりにこの曲が素晴らしいので、youtubeでPVを探して視聴して、
その事をtwitterに書こうとフッと見たら、YGA全員卒業というニュースが
目に飛び込んできて、そのタイミングの良さにまた笑ってしまったw

しかし、こんな名曲でブレイクできないんじゃあ卒業もしょうがないのかな…
とか思いつつ、アイドル楽曲大賞でも7票で162位だし、
これを名曲だ!と推す声も聞いた事無いし、
ただ単に僕の感覚がズレてるだけなんでしょうね…





詞:40%
曲:60%


YGAの所有CD
・狩り女 夏子
ライジングサン・JAPAN!

YGAの所有音源
YGA BEST1〜電撃!グイグイ少女〜