シェリー/Maria

作詞・作曲:尾崎豊
編曲:Shunsuke Uesugi(※漢字が分かりませんでした…)



Mariaは正直良く知らないのですが、2001.9.11で亡くなった方らしいです。
尾崎のカバーをしてる事から、宇多田が『I love you』のカバーをした時に
混同するような情報もあったような。
もちろん同名のバンドや元Springsとは関係ありません。




で、これは「〜I Love You〜[Respect Yutaka Ozaki]」
という丸ごと1枚尾崎のカバーです(何故かAmazonでヒットしない…)。
正直僕は尾崎を良く聞いてません。
別に毛嫌いしていたとかではなく、ただ単に中古で安く売ってないので、
聞く機会が無かったというだけです。


尾崎のカバーというと、「BLUE」と「GREEN」の2枚のトリビュートアルバムが
有名かと思います。
僕は最初、豪華アーティストが参加している「BLUE」の方がいいなーと思って
好んで聞いていたのですが、
ずっと聞いてるとそれぞれのアクの強さに疲れてしまい、
個々のアーティストの前情報があまり無い「GREEN」の方が
サラッと聞けていいなー、と思うようになりました。



で、このMariaのアルバム。
こういうアルバムって、同一歌手で同一アレンジャーだと、
結構イマイチだなーと思う事があるんですが、これは違いました。
「GREEN」同様、先入観無くサラッと聞ける感じ、
変にこねくり回してない聞きやすいアレンジ、
そこまで特徴的とは思わないが、
しっかりした歌唱力と一定以上の美しさがあるボーカルクオリティ…
これらの要素は尾崎の歌にあるメッセージ性を引き出してはいませんが、
尾崎の曲のメロディーの良さを純粋に引き出していると感じました。


そしてアルバム収録曲の中でひときわ輝くのが『シェリー』です。
イントロのピアノ!ブラス音!
刻み続ける小気味良いリズム!
この踊りだしたくなるノリの良さ…
思わずトライアングルの音にすら反応してしまいます。


はっきり言って原曲とは随分印象が違います。
原曲もピアノが美しいですが、ノリノリでは無いし、
どっちかというと尾崎の歌唱的&歌詞に切なさを感じる
曲なんじゃないでしょうか
(特に「俺はうまく歌えているか」のあたり)。


Mariaの方はそんな切なさは全然無いですが、
メロディーの良さは原曲以上に伝わると思います。
「俺はうまく歌えているか」の箇所も、
よくあるJ-POPのじわじわ盛り上がって大サビへと向かう箇所として機能し、
J-POP的にはこっちの方がいいなーと思います。



僕は尾崎ファンでは無いし、異論はあっていいと思います。
けど、おそらくそれほど陽が当たってないであろう、
こちらのカバーの方も機会があれば聞いてみて下さい。
しかも今気付いたけど、これ、リリースが「BLUE」や「GREEN」より
前なんだよね…
リリースは2003年9月11日、でも2001.9.11で亡くなってるなら
それより前にレコーディングしたわけで…
うーんやはり良く分かりません。






詞:5%
曲:40%
ボーカル:10%
アレンジ:20%
ノリの良いリズム:10%
イントロ:15%



Mariaの所有CD
・〜I Love You〜 [Respect Yutaka Ozaki]



尾崎豊の所有CD
・(無題)
・<"BLUE"A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI>


尾崎豊の所有音源
・愛すべきものすべてに
・THE VERY BEST OF YUTAKA OZAKI